氏子青年会へのいざない

平成4年に結成された春日神社氏子青年会。結成当初は100名を超す会員が集まりましたが、結成30年を控えて現在(令和2年)30名程で「つづける・つながる・つとめる」の「三つのつ」を合言葉に頑張っています。

❖主な活動は

・正月奉仕(初詣客へのおもてなし)

・節分祭(会員賀寿会)

・よしい春日の森「楽市」への運営協力

・例祭「吉田くんち」奉納演芸大会の主催

・神輿渡御の奉仕    等です。

 

地方創生は鎮守の森から。どなたでもご参加いただけます。お待ちしています。

 

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コラム『神輿の担ぎ手』 

笛の音が聞こえた気がして、幻聴かと耳を澄ますと、やはり確かに聞こえてくる・・・。秋に、こうした覚えがないだろうか。祭りの気配を感じるのである。▼連日のように秋祭りの記事が紙面を彩り、豊穣の秋の喜びも感じる。県内津々浦々の祭り。その独特の様子が伝えられ興味深い。▼空に吸い込まれ天高く響き渡る平戸神楽の笛の音。五色や錦の旗とともに、黄金の穂波の中を静々(しずしず)とお神輿が進む。これも私の、心の原風景の一つだ。勇壮に揺らすところ。それを許さないところ。御神輿の担ぎ方一つとっても様々である。▼御神輿には神様が乗っていらっしゃるのだから、出来るだけ静かに担いでさしあげる。否、神様の威力のままに魂を振り起こすように担ぐ。そこには、いろんな考え方があるのだろう。▼神輿は若者が担ぐ。だから、どうせ担ぐのなら楽しく勇壮に、そして格好よくやりたいと思うのはよくわかる。「のぼせモン」の私としては、神主ではなかったらきっとそうしたいと思うだろう。▼以前、私が禰宜(ねぎ=宮司の下で奉仕する神職)を務める神社で、氏子青年会の一人が宮司に直訴した。「ここの神輿担ぎは静かで暗くて、魅力が無い。だから若者の参加が少ない。ワッショイ、ワッショイ担ぎたい。たまには回してもいいじゃない…」というものだった。私は内心頷くところもあり、チョッと考えてしまった。宮司は「つまらん。神様は静かにお渡りになるものである」と、にべもなく答え、また嫌われていた。▼神輿の担ぎ手がいないところもあると聞く昨今。何かを変えることで祭りが盛大に賑やかになる、とわかっていても、変えられないこともある。厄年を過ぎて少しわかってきた。たぶん、その人も。▼今年もまた、お下り・お上りの二日間、勤めを休んで神輿を担ぎ、奉納演芸大会を主催した氏子青年会。往復6キロの道程を、郷土を想う熱い真心でうやうやしく担がれた。▼神輿の担ぎ手は、ふるさとの担(にな)い手である。(榊)(平成1310月、長崎新聞掲載)